しっかり栄養、そして涼しく。両方をきっちりカバーできる夏向きの食材
蒸し暑い夏はどうしても食欲が落ちてしまいがち。ついつい、ざるそばや素麺などの冷たい麺類ばかりを食べてしまいます。そしていつまでも夏バテから抜け出せなくなる悪循環へ…
そんな夏こそ、しっかり栄養を摂りたいものですが、だからといって、スタミナ優先の肉類ばかりとか、ウナギを食べれば良いという簡単な話ではありません。
80:熱々の緑茶を飲んでクールダウン
よく冷えたお茶もいいですが、冷房のない部屋で汗をかいているのならば、熱々の緑茶はいかが?
熱々のお茶を飲めば、身体の中が熱くなり、さらに汗をかきます。
より汗をかくことで、体熱が身体の外に逃げて、涼しく感じるという次第。
クールダウンした状態で、熱いお茶を飲むと逆効果ですので、その点はご注意を。
81:香辛料たっぷりの料理で発汗
夏こそカレーの季節!
そんなイメージはありませんか? 春夏秋冬いつ食べても美味しいカレーですが、夏に食べるカレーにはちゃんと理由があります。
それはカレーに含まれる辛さのもと、香辛料。辛いと当然汗をかきます。汗をかけば体熱が蒸散されて、身体は冷えるという仕組みです。
ですから、甘めのカレーではあまり意味がありません。
今年の夏は本格的なインド料理やタイ料理、四川料理のような辛い料理をガツガツ食べて、どんどん汗を出して涼しくなりましょう!
82:食生活に薬膳を採り入れる
中国医学に基づいて、医食同源の思想により普段の食生活で病気を治したり、もしくは予防する薬膳と呼ばれる料理があります。
薬膳料理というと、生薬を使った料理をイメージしがち。もちろんそれも薬膳ですが、普段使いの食材にも薬膳ではそれぞれの役割があるのです。
そのなかでも、身体を冷やしてくれる役割の食材、いわゆる涼性、寒性の食材を食べることで、夏を乗り切るのがポイント。
涼性、寒性の食材は基本的に暑い土地で採れるもの。つまり夏に旬を迎える食材こそ身体を冷やしてくれるというわけです。
83:こんにゃくを食べよう
北関東名産のコンニャクイモから作られるこんにゃく。ノンカロリーで植物繊維が豊富なことから、ダイエット食品として人気ですが、薬膳では身体を冷やす働きもあります。
おでんの具や、すき焼きのしらたきなどでおなじみのこんにゃくは、夏場なだけにさしみこんにゃくでいただけば、口当たりもひんやりできて身体も冷やしてくれます。
84:夏こそフルーツを
食後にぜひ食べておきたいのがフルーツです。旬の果実を冷蔵庫で冷やしてからいただけば、それだけでクールダウンできますよね。
フルーツの中でも、特に身体を冷やしてくれる働きがあるのが、スイカ、ブドウ、ミカン、ナシ、キウイフルーツなどです。
ミカンは冬がメインなので、夏ミカンか、オレンジなどで代用できます。オレンジジュースでも良いでしょう。
85:ホウレンソウ、白菜、セロリが吉
葉物野菜では、ホウレンソウや白菜、セロリも身体を冷やす働きがあります。
熱を加えず調理するならば、サラダや和風の和え物に使うほか、白菜やセロリは浅漬けでも美味しくいただけます。
夏場は冷蔵庫に常備して、毎日食べればなお良いでしょう。
86:大根、蓮根、キノコ、ゴマも!
身体を冷やしてくれる食材はまだあります。
大根や蓮根。シイタケ、シメジなどのキノコ類。それからゴマです。
たとえば、蓮根や椎茸をゴマ油でカラッと揚げて天ぷらにし、天つゆに大根おろしで食べれば、身体を冷やしてくれる立派なメニューになります。
87:なんといっても夏野菜!
夏が旬の夏野菜こそ、しっかり食べておきたいクールダウン食材です。
夏野菜には、キュウリ、トマト、ナス、トマト、ゴーヤなどが挙げられますが、すべて身体を冷やす効果アリです。
またゴボウは冬が旬ですが、九州で採れる新ゴボウと呼ばれるものは6月~7月が旬なので、こちらもメニューに取り入れましょう。