ハッカ油で夏を乗り切れ!
-
猛暑を乗り切るマストアイテム「ハッカ油」
シソ科ハッカ属の多年草であるミント類。英語ではmint、日本語では薄荷(はっか)と呼ばれます。紀元前より世界中で様々な品種が栽培され、草や抽出されたエキスはさまざまな用途に用いられてきました。
なかでも水蒸気蒸留によって得られた精油は使い勝手も良いため、暑さ対策として清涼感を得るにはもってこいなのです。
-
44:ハッカ油スプレーを作ろう
ハッカ油を使った暑さ対策に必要な物、なによりまずはハッカ油です。薬局やドラッグストアでハッカ油を一瓶買ってきましょう。それほど高いものではありません。小さな20ml入りの小瓶で大体1,000円以下で売られています。
同時に100円ショップなどで、小さなスポイトと小さなスプレーボトルを購入します。
スプレーボトルは大きなものはオススメしません。
スプレーボトルに水を入れ、そこにハッカ油をスポイトで数滴垂らします。ハッカ油はくれぐれも多めに入れないようにしましょう。スプレーボトルに入れた水の量により加減しますが、2~3滴で充分です。入れすぎを防ぐためにもスポイトは必須。瓶から直接入れようとするとこぼしやすい上に、入りすぎてしまうので、きっちり量りましょう。
あとはボトルを蓋してシャバシャバ振れば完成。顔や身体にスプレーすると、す~っと爽快。ひんやりとした感覚が続きます。
目や粘膜には噴きかけないように。
-
ハッカ油のオススメアイテム
-
45:ハッカ油スプレーを衣服にシュッ
作った「ハッカ油スプレー」を顔や身体に吹きかけるだけではもったいない!
ハッカ油の暑さ対策、ほかにもこんな使い道があります。
まずは洋服にもシュッとひとふき。お出かけ前の服はもちろん、今着ている服にもシュッ。爽やかなミントの香りがするだけでなく、殺菌消臭効果で、服に染み込んだイヤな匂いまで除去してくれます。
デオドラントスプレーなんてもう必要なくなりますよ。
-
46:足の裏にもハッカ油
ハッカ油を原液のままスポイトで1滴、足の裏に落してそのまま手で摺りこみます。それから靴下を履いてみましょう。
夏場のあのイヤな足の蒸れがスッキリなくなります。外回りの営業マンや靴を脱げないオフィスワーカーだけではなく、家での普段使いにもオススメです。
ただし足の裏に傷などがある場合、この対策は使えません。
-
47:帽子にもハッカ油
頭部に直射する日射しを防ぐ帽子。夏場の外出には欠かせない必須アイテムです。
帽子の内側、ちょうど額があたる部分にぐるっと一周ハッカ油を数滴垂らしておきます。
頭部がスーッとクールになり、汗で蒸れることもイヤな匂いもなくなります。いいですよ、これ。
-
48:行水がわりに薄めたハッカ油入り湯
夏場の暑い日中、シャワーを浴びてサッパリするのはとても爽快な気分になります。軽くシャワーで汗を流したら、洗面器にハッカ油をスポイトで2~3滴入れてからお湯を入れます。
あとは、肩、首から下にざっと掛けてしまうだけ。爽快感が更に長続きしますよ。
注意点は洗面器の湯とハッカ油を混ぜるとき。いわゆる水と油なので混ざりにくいことに留意しましょう。よくかき混ぜないと分離したままです。
-
49:ハッカ油スプレーと扇風機のコンボ
扇風機に霧吹きで水をかけたり、水で濡らしたガーゼを扇風機の前面に貼る方法は対策38で紹介したとおり。
この方法にハッカ油スプレーをプラスすると、さらに涼しくなれます。
ハッカ油スプレーをまんべんなく噴霧したガーゼを扇風機の前面に設置すれば、ただの風がクールな涼風に。ミントの香りが部屋中に漂い、すっきりとします。
面倒ならば、停止している扇風機の羽根そのものにスプレーしてからスイッチオンしても可。
-
50:ハッカ油でクールドリンク
ハッカ油は当然人体に無害。つまり体内に取り込んでも、なんら害はありません。
グラスに水を入れて、そこにハッカ油をスポイトで1滴だけ垂らします。これで口をゆすげば、立派なマウスウォッシュに。そして、そのまま飲めば爽快なリフレッシュウォーターになります。
紅茶に1滴垂らしてもいいですね。
ただし、飲用できるのは混ぜ物のない純粋なハッカ油に限ります。また、使用する量は必ず1滴だけ。それ以上は入れないでください。
-
ハッカ油使用上の注意
ハッカ油は夏の暑さ対策で抜群の効果を発揮してくれますが、それだけにいくつか注意点もあります。
●ハッカ油の原液やハッカ油スプレーを、肌の粘膜部分や目には絶対つけない。噴霧しない。誤って目に入った場合は、すぐ水洗いして、原液の入った瓶を持参して病院へ。
●肌の弱い人はハッカ油の原液を肌につけない。
●使用量を厳守する。多めの方が効くだろうと安易に量を増やさない。あとで間違いなく地獄を見ます。飲用は1滴、スプレー使用は2~3滴です。
●原液をそのまま他の容器に移し替えて保存してはいけません。成分が強いためプラスチックなどの容器は劣化し、中のハッカ油の成分が変化してしまいます。
ハッカ油スプレーを作る容器は小さめのものを。そしてできたスプレー水はなるべく早く使いきることが重要です。そのまま長らく放置しておくと、ハッカ油の成分でスプレーボトルのプラスチックやゴム部分が変質し、液が漏れだすこともあります。また、スプレー水自身も変質、変色します。
定期的にボトルの中を水で洗浄しましょう。
NEXT時間帯別の暑さ対策
夜の暑さ対策
-
もくじ
- 夏前にしておきたい暑さ対策
- やっておきたい夏本番前の下準備
- やっておきたい夏本番前の下準備その2
- グリーンカーテンを作ろう・実践編
- グリーンカーテンを作ろう・実践編その2
- 時間帯別の暑さ対策
- 昼間の暑さ対策
- 昼間の暑さ対策その2
- ハッカ油で夏を乗り切れ!
- 夜の暑さ対策
- 就寝時の暑さ対策
- 家電と食べもので暑さ対策
- 最小の電気代でエアコンを使う
- 家電の暑さ対策
- 身体を冷やす食べ物で暑さ対策
- ペットの暑さ対策
- イヌの暑さ対策
- ネコの暑さ対策
- ハムスターの暑さ対策
- インコ・小鳥の暑さ対策
- ウサギの暑さ対策
- 赤ちゃんの暑さ対策
- 赤ちゃんの暑さ対策
- 赤ちゃんの暑さ対策その2