暑さ対策100選 猛暑の蒸し暑さ 熱帯夜の寝苦しさ まとめて涼しく

ウサギは暑さに弱いんです。しっかり対策を

ウサギの暑さ対策

ウサギの暑さ対策

ふわふわの体毛に覆われたウサギ。それだけに暑さに対しては決して強くありません。特に長毛種だとその傾向はより強くなります。野生のウサギは地面に穴を掘り、涼しい地中で過ごしますが、家庭ではそういうわけにいきません。

そんなウサギの暑さ対策をひとつひとつ見て行きましょう。

雪うさぎ
▲寒さには強いのですが…
  • 106:ウサギが暑がるサインは?

ウサギは汗をかかない動物です。人間が発汗してその気化により体温を逃がすのとは違い、ウサギにはそのような機能がありません。
では、どうやってウサギは体内の熱を外へ逃がすのでしょうか?

答えはウサギの特徴である、その長い。ウサギの耳には血管が無尽に張り巡らされており、また体毛が薄い箇所でもあります。耳を立てることで、外気が血管を流れている血の温度を下げるのです


つまりウサギの耳を触ってみて熱ければ、ウサギが暑さに苦しんでいるという証拠。きちんと暑さ対策を施してやりましょう。

ウサギ
▲ウサギの耳は放熱器官
  • 107:直射日光の当たらない場所に

ケージは室内のどこに設置していますか?
窓の前の直射日光が当たる場所がNGなのは先述したとおりですが、ほかにも気をつけておきたいことがあります。
それは風通し。

いくら直射日光が当たらなくても、閉め切った室内で、むっと熱気がこもってしまっていてはウサギも体調を崩してしまいます。


防犯上問題がなければ、窓を開けてやって風を通しましょう。また換気扇を常時ONにしておくのも有効。
しかし風が来た方が涼しいだろうと扇風機を直接ケージに向けるのはダメです。扇風機を使う場合はケージとは反対方向の壁に向け、対流で自然にゆるやかな風がケージに向かうようにひと工夫を。

ウサギ
▲西日が当たるような場所はNG
  • 108:エアコンを使用する目安

ウサギにとっての適温は個体差はありますが、20度~25度。29度以上になるとバテてしまい、体調を崩しやすくなります。

家族も一緒に過ごすなら26~28度設定で。さらに後述するような暑さ対策グッズを設置してダブルで対処します。
留守時などで室温が35度近くまで上がることが予想されるときも、26~28度の設定温度にし、最弱風量で冷房を稼働させましょう。湿度を下げるためにドライ運転にしてもOKです。
さらにエアコンの風が直接ケージに当たらないようにすることも重要。


またケージも大きめのタイプを選ぶようにしましょう。同じ室内でも場所により温度が微妙に違ったりしますので、面倒でも温度計で部屋の各箇所の温度を計測し、一番涼しく且つエアコンの風が直接当たらない場所をあてがいます。

ウサギ
▲29℃以上だと要注意
  • 109:凍らせたペットボトルを使用する

凍らせた2Lの水入りペットボトルを利用してケージを冷やす工夫もできます。

凍らせたペットボトルにタオルを巻き、ケージの上に設置するだけです。
水滴がケージの中に垂れないようにしましょう。
ただしこの方法、大型のケージだとあまり効果はありません。エアコンを稼働しつつ、あくまでも補助として活用しましょう


また、この他にも大理石やアルミのプレートをケージ内に敷くなどの方法がありますが、ツルツルした素材だとウサギが滑ってしまうので、上に薄手のゴムなどの滑り止めマットを敷くか、ざらついた素材のモノがオススメです。

ウサギ
▲足元ひんやり
  • 110:湿度と餌にも注意を

温度だけでなく湿度もウサギにとっては重要な要素。ウサギは多湿環境が苦手なのです。湿度60%を越えるとウサギも不快になり、皮膚疾患などにかかりやすくなります。

エアコンを上手く使って除湿しつつ、餌にもしっかり気を配りましょう。特に暑い時季は餌もすぐ腐敗してしまいます。生の野菜や果物は新鮮なものを他の季節よりも多めに、飲み水は朝夕きっちり交換しましょう。ウォーターボトルも適宜専用のブラシを使って掃除します。


買い置きのペレットや牧草も、乾燥剤や脱酸素剤を入れて密閉保存するように。特に夏場は牧草の種類を増やすなどして、飽きないようにしてやるのも大事です。

気温が上がって来ると換毛が盛んになります。ウサギは自分で舐めて毛づくろいしますが、そのときに抜け毛を呑みこんでお腹に溜まってしまい、体調を崩すことがあります。ブラッシングをこまめにして抜け毛を除去し、毛を呑みこむのを防ぎましょう。

ウサギ
▲餌は鮮度に気をつけて

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