暑さ対策100選 猛暑の蒸し暑さ 熱帯夜の寝苦しさ まとめて涼しく

PCやOA機器の排熱が酷いオフィスを少しでも涼しく

オフィスの暑さ対策

オフィスの暑さ対策

クールビズが浸透して過ごしやすいスタイルになったビジネスウェアですが、追い討ちをかけるようにやってきたのが節電意識。昨今では衰え感もありますが、それでもガンガンにオフィスを冷やす企業は確実に減りました。役所や公共施設なども夏場の空調は28度設定を厳守しているところが多いですよね。
しかし28度って暑くないですか…?

28度という温度について関芳弘環境副大臣が「実はかなり不快だ。無理があるのではないか」として再検討を考えるべきと述べたように、実際28度では暑くて仕事に集中できないと感じている人が多いのも確か。


密室のオフィスは熱を発するOA機器が多く、エアコンの設定温度を一定より下げにくい昨今の風潮のなかでは、温風が室内を循環しているにすぎません。
そこで次の暑さ対策を実践してみましょう。

クールビズの女性
▲クールビズで過ごしやすくなりましたが…
社内環境編

社内環境編

  • 11:まずブラインドを下ろす

日射しが眩しい時に下ろすブラインドですが、夏場は常時下ろしておきましょう。
ただ羽根を下向きにしてしまうと室内が暗くなって、蛍光灯を全面点灯せねばならなくなり節電のスタンスに逆行します。

そこでブラインドの羽根は水平にしましょう。室内が暗くならずにすみます。
実はブラインドの羽根を水平にしても下向きにしても室内の温度はほとんど変わりません。

ただし、ブラインドがある窓へ向けて扇風機や空調の風を直接当てないこと。ブラインドと窓の間の空気層が日射熱を閉じ込めてくれています。風が当たると空気層が崩れ、熱を室内に招いてしまうのです。

ブラインドの羽根は水平に
▲ブラインドの羽根は水平に
  • 12:窓に遮熱シートを貼る

会社の許可が出るならば、窓に遮熱シートやフィルムを貼ると暑さ対策として効果的です。
余裕があれば壁にも貼るとさらにGOOD!壁から伝わる輻射熱もカットしちゃいましょう。


見た目を気にしないでも良いのなら、窓に荷物梱包用のプチプチを貼るという手もあります。1枚より2枚重ね、もしくは遮熱シート+プチプチのダブルで遮熱が吉。

エアークッション
▲梱包に使うプチプチも効果はあります。見た目がアレですが
  • 13:窓際に観葉植物を置く

心ばかりのグリーンカーテンの役割です。これだけで室温が下がるというわけではありませんが、空気清浄の役割もありますし、社内環境も向上します。
まあ、気持ちの問題ですね。

観葉植物があるオフィス
▲見た目の爽やかさアップ
  • 14:屋上にもひと工夫

社屋の屋上には日射しが直射で降り注ぐため、天井から熱がダイレクトに階下に伝わります。

屋上に暑さ対策をするのなら、最も良いのは緑化してしまうこと。プランターをできるだけ多く並べて植物を育てます。

それが厳しいのであれば、屋上にポリスチレンフォームの断熱材(スタイロフォーム)を敷き詰めます。
さらにその上にビニールシートをかぶせ、重石をして強風時に飛んでいかないようにひと工夫。
スタイロフォームの代わりにスノコを敷いてもいいですね。

盛夏時には、散水して気化熱でビルを冷やしましょう。

画像引用:株式会社ジョイフル本田様(https://joyfulhonda.jp/)

スタイロフォーム
▲スタイロフォームの厚さは3cm以上あれば良いでしょう
  • 15:扇風機を効果的に使う

暖かい空気は軽いため上昇する性質があります。室内では暖かい空気が上昇しても、天井部分に溜まって結局熱がこもることに。

一番良いのは空気を外に逃がす道を作ること。窓を開ける場合は1か所では意味がありません。部屋の対角線上にそれぞれ1か所ずつ開けて風の通り道を作りましょう。

オフィスビルの窓
▲窓が開閉可能なら2箇所開ける
  • 16:デスクにもミニ扇風機

続いては個人の暑さ対策を。
デスクに仕事の邪魔にならない大きさの扇風機を置いて、少しでも涼しくしましょう。会社の電気を使う許可が出るのなら、PCからUSBで送電できるタイプのものが便利。

あくまで自前で済ませなければいけない場合は、エネループなどの充電可能な電池式のものを。電池は自宅で充電しましょう。


扇風機で使用する電力はごくわずかとはいえ、電気はあくまでも会社のものです。無断で盗電することのないようにしましょう。

扇風機
▲USB接続できるものだと便利ですね
  • 17:パソコンの電源はマメに切る

パソコンから排出される熱もまた不快の原因。待機状態のままでも放熱します。しょっちゅう使わないパソコンや、昼休みなどのパソコンを使わない時間帯には電源を切っておきましょう。コピー機なども忘れずに。
暑さ対策は小さなことからコツコツと、です。

パソコン
▲オフィス全体で取り組もう
  • 18:ノートパソコン冷却パッチを貼る

パソコンからの放熱を少しでも減らす工夫もしておきましょう。

パソコンの底面に貼って熱を吸収するパッチが効果的です。注意点としてはパソコンの吸気口や排気口に貼らないこと。
特殊加工されたアルミや冷却ジェルの力で排熱の温度を下げてくれます。マットタイプもあります。

画像引用:サンワサプライ株式会社(https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/ASSA-7)

ノートパソコン冷却パッド
▲ノートパソコン冷却パッド
  • 19:デスクチェアにも対策しよう

ムシムシするのは上半身だけじゃありませんよね。お尻だって暑さ対策をして快適にしてあげましょう。

デスクチェアの上にイグサの座布団を敷くだけでもさっぱりします。ドーナツタイプならさらにGOOD。

電気使用の許可が出るならば、USB接続でファンが動いてシート全面に風が送られ、蒸れ蒸れ気分とは無縁で爽快に仕事ができる座布団もあります。

空調ざぶとん
▲設置するときは会社の許可を取ります
  • 20:外出時の水分補給にも注意

外出時に汗をかいたら、水分補給を忘れずに。
しかし、なるべくアイスコーヒーは避けたほうが無難です。なぜならコーヒーには利尿作用があり、水分を摂ってもすぐ体外へ排出されてしまうからです。

できることならスポーツドリンクか水が良いのですが、取引先と喫茶店に入ってコーヒーを注文せず水だけというわけにはやはりいきませんよね。
できるだけ注意するということで対処していきましょう。

アイスコーヒー
▲コーヒーよりもスポドリです

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