暑い夜。外出先からの帰宅時に使える暑さ対策も!
夏の夜。照りつける日射しがなくなるとはいえ、昼間にこもった熱気は日が暮れてもなかなか冷やされません。
まして昼間ずっと留守にして閉め切ったままの家に帰宅し、ドアを開けた時の不快感と言ったら、もう…
ここでは、帰宅時から寝る準備をする手前までの時間に活用できる暑さ対策を紹介します。
51:帰宅したらまず窓を開ける
夜帰宅して電灯を点けたら、エアコンのスイッチに手を伸ばす前にまず窓を開けましょう。
窓を開けたら、空気の流れを作ってやります。窓辺から対角線上の窓辺(もしくは換気扇)に向けて風を送ります。扇風機を活用しましょう。対策37を参考にしてみてください。
ある程度空気を取りこんで部屋の熱気を冷ましてから、エアコンのスイッチを入れたほうがエアコンの効きが早く電気代も節約できます。
もちろんエアコンに頼らず、扇風機のみで過ごすに越したことはありませんが。
52:屋根に水を撒いておく
夕方、一軒家に住んでいて、もし余裕があるならば、屋根に水を撒くのもひとつのアイデアです。
日中に熱をたくさん帯びた屋根は、夜になってもなかなか温度が下がりません。屋根の温度が高いままだと当然階下にも熱は伝わるため、外気はある程度涼しくなったのに、いつまで経っても室内は暑いまま、ということに。
そこで、屋根にホースなどを使って散水し、屋根の温度を下げておくと幾分しのぎやすくなります。
散水する時間は夕方、日が暮れる頃です。まだ日が高いうちだとあっという間に蒸発して意味がありません。
53:シャワーはややぬるめの温度で
汗だくで帰宅したなら、すぐにシャワーを浴びてさっぱりしたいですよね。
シャワーの湯温はややぬるめにしましょう。
就寝まで時間があまりない場合、いくら暑いからと言って冷水を浴びるのはお勧めしません。冷水で肌が引き締められ、汗腺が閉じてしまうと、身体の内側に溜まっている熱の逃げ場がなくなるからです。これではかえって神経が高ぶり、寝付けなくなってしまいます。
54:バスタイムにもハッカ油
バスタイムにも対策44で入手した「ハッカ油」を活用しましょう。
適温の湯を張った湯船にハッカ油を4~6滴垂らし、よく湯をかき混ぜます。
湯に浸かってしばらくすれば、スースーした感じが出てきます。
風呂上りにダラダラと汗をかかずに済むので、さっぱり爽やか。
湯船の湯にハッカ油を使うことに抵抗があるなら、湯上りに対策48を試してみてはいかがでしょう。
55:湯上りは甚平で過ごす
大正時代ごろから普及しはじめた夏向けの和装、甚平(じんべい)。木綿あるいは麻製で、単衣仕立て。短い半袖や七分袖で、袖口が広くゆったりしているので、風通しが良いのが特長です。
日本の風土に合わせてできた夏にぴったりの装いを、暑さ対策に利用しない手はありません。風呂上りにサッと身を包んで涼やかに過ごしましょう。
本来、男性と子供向けのものですが、最近では女性用の甚平も登場しています。家族みんなで仲良く着るのもなかなかいいですね。
56:冷凍庫にあらかじめ仕込みを
朝や昼間のうちに涼の仕込みをしておくのはいかが?
水で濡らしてやや硬めに絞ったタオルを冷凍しておくのです。巻いて凍らせればスティック状に、畳んで凍らせればシート状になります。火照った身体やおでこ、頭に当てておくとひんやりすっきりします。
または水を入れたペットボトルを凍らせておくという手もあります。
凍ったペットボトルにタオルを軽く巻き、腋や股の間に挟んでおくと、快適ですよ。
水は凍らせると体積が増えて膨張するので、満タンにせず冷凍すること。破裂のおそれがあります。
57:気分的に寒くなるのも手
夏と言えば怪談。これにもやはり合理的な理由があります。恐怖を感じて交感神経が高ぶると、体表の血管が収縮して体温が下がるのです。
さすがに怪談話を繰り広げるわけにはいかないでしょうから、ここは手っ取り早くホラー映画のDVD観賞で。
あくまでも一時の効果しかありませんが、ホラー好きならお試しあれ。